村田 明浩
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旅館経営で儲かるかどうかは勝負の前に決まる
はあ、どうしましょう…最近利益が減ってきているし、以前よりお客さんが減っているわ。 正直、わたしの時給換算すると200円ぐらいだわ…はあ、はあ…
ご無沙汰してます~! 女将、ため息がすごいですね!! 私でよければお話伺いますよ!
あら村田さんこんにちは♪お言葉に甘えちゃおうかしら… じつは最近経営状態がきびしくて、利益が出なくなってきているんです。 でも、どうすればいいのかわからなくて。はあ…
ため息の数が深刻さを物語ってますね…世間話どころじゃないですね。
わかりました!では早速ですが旅館経営で年収UPする方法ついてお話ししますね^^
みなさんこんにちは、旅館コンサルタントの村田です!
本記事を読むことで読者には下記のメリットがあります。
旅館経営で儲かるかどうかは、営業を始める前に決まると言っても過言ではありません。というのも、経営を始める前の準備の段階で成功するかどうかがある程度わかるためです。
それでは、旅館経営で儲けるためには、具体的にどのような点に注意すればいいのでしょうか。旅館経営者の年収をもとに、成功するための道のりを見ていきましょう。
旅館経営者の年収は完全にピンキリです
旅館経営者の年収と聞くと、数千万円や数億円単位で稼いでいるイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。もちろん、一部の人気旅館や富裕層向けの旅館の場合、億単位で収入を得ていることもあります。しかし、旅館経営のほとんどは赤字経営で、実際に黒字で稼いでいる旅館はごくわずかです。それでは、利益を出す旅館と、赤字が続く旅館ではどういった点に違いがあるのでしょうか。
旅館経営者の年収(みゆき旅館の例)
まずは、実際に黒字として成功している例から見ていきましょう。不動産投資家が旅館業に成功して、億単位の売上を記録したストーリーです。
年間売上1億円を達成
名古屋市にある「みゆき旅館」というゲストハウスでは、年間の売上がほかの不動産業と合わせて1億円を超えています。インバウンド最盛期を迎えたなかで、宿泊者の7割以上を訪日外国人が占めており、順調に売上を伸ばすことに成功した例です。
コツ①物件選びを慎重に
旅館経営で成功するためには、物件選びを慎重に行う必要があります。物件自体の善し悪しを見分ける力が必要で、自分でしっかりと調査しなければなりません。不動産会社による無料セミナーも多く開催されていますが、扱っている物件はすべてが良い物件とは限りません。なかには、物件としての価値がほとんどない物も多いので、十分に気をつけましょう。
コツ②不動産投資としての観点を持つ
次に、不動産業界全体の知識を身につける必要があります。どの業界も同じですが、稼ごうとするのであれば、その業界に精通するほどのスキルを学ばなければなりません。不動産に関しても同様に、セミナーに行って専門家の話を聞いたり、成功者の本を読んだりすることで、情報を収集しましょう。
コツ③小さく初めてコツコツ伸ばす
最後に、コツコツと伸ばすことが大切です。不動産投資に限らず、いきなり大金を手に入れるほど簡単なものではありません。不動産投資では、空室を減らし、しっかりと入居者が埋まるように余裕を持つことが求められます。失敗している人の多くが一発逆転を夢見て、大規模な物件を購入した結果、部屋が埋まらないというのが現状です。
旅館経営がしたいと思いが強いだけではダメなんですね。しっかり不動産価値を判断しないといけないわね。
不動産のセミナーに行っても、すべて良い物件を紹介しているとは限りません。自分で不動産価値を目利きできるもしくは、目利きできる人と組むのがベストでしょう。 自分で専門的なことが分からない場合は、経営や資金調達、物件取得もアドバイスしてくれる旅館コンサルタントに相談するのも選択肢の一つです。
不動産投資の知識を付ける
不動産投資を始める際には、専門的な知識を身につけるようにしましょう。不動産は一見シンプルな投資に思われがちですが、売却益や運用益など数字に強くなければなりません。また、物件選びも不動産投資で稼げるようになるために、重要なステップです。あらかじめ失敗の原因と対策を知ることで、リスクを軽減できます。
①売却益と運用益の考え方
不動産投資は、売却益と運用益の考え方が大切です。そもそも、売却益と運用益の意味をご存じでしょうか。売却益は、その名前の通り、不動産を売却したときに発生する利益です。たとえば、前々から不動産を保有していて、物件の価値が高騰した段階で売約することで、利益を得られます。一方で、運用益は、家賃収入のことです。入居者から毎月決まった賃料をもらうことで、安定した利益を確保できます。
②物件選びで必要な観点
物件を選ぶ際は、不動産投資の観点で選ぶようにしましょう。たとえば、高利回りや、不動産価格の安さで選ぶと失敗する可能性があります。というのも、不動産は明確に価値がないと将来的に売れず、利益を得ることが難しいためです。
また、物件の地域やエリアも重要です。不動産の価値としては都心ほど高く、駅近やショッピングセンターが近いような利便性に優れた地域にあると高値が付きます。
売却益と運用益の二つに分かれるのですね。旅館の場合は運用益で利益を出していく形でしょうか?
旅館経営の場合は、売却益よりはその物件を運用していかにお客さんを集めて収益を上げるかが重要になります。そのため、物件選びでは土地やエリアを見定める必要があります。 交通アクセスが良い物件を選びましょう。
旅館経営の失敗事例(実例から学ぼう)
次に、不動産経営の失敗例に関しても、実例から学びましょう。旅館業界が落ち込みを見せるなか、経営に行き詰まってしまっていることも少なくありません。そこで、どのような経緯で経営が難しくなってしまったかを理解した上で、注意しながら経営を行うことが求められます。
①岐阜県の旅館「薬師のゆ本陣」の破産
1つ目の例は、岐阜県に拠点を構える旅館「薬師のゆ本陣」の破産例です。薬師のゆ本陣は、奥飛騨温泉のなかでも最も古い旅館として知られており、訪日外国人からも人気の高い旅館です。しかし、2020年に世界中で蔓延した新型コロナウイルスの影響を受けて、2020年3月までに事業を停止ししています。一時年収入高は約3億円にも上る結果を出していたものの、負債額は約2億円と推定されています。
②兵庫県の旅館「とみや旅館」の破産
2つ目は、兵庫県にある「とみや旅館」の事例です。1930年に創業した歴史のある旅館で、多くの露天風呂設備を有していました。客室は38室と地方の旅館でありながら規模も大きく、多くの旅行者からの人気を集めていました。しかし、こちらの旅館に関しても、新型コロナウイルスの影響を受けて、2020年3月に破産申請。1996年には年収高5億円5千万円を計上していましたが、2019年には約1億円にまで落ち込み、負債は約5億円とされています。
③三重県の旅館「星たる」の破産
最後に、三重県志摩市の旅館「星たる」の倒産事例です。県内屈指の観光地である志摩市で開業した星たるは、2019年に約1億2千万円の売上高を誇っていました。しかし、その後集客が伸び悩んだほか、旅館買収時の借入負担も重荷となり、最終的に新型コロナウイルスの影響を受けて事業継続を断念。負債総額は、約2億1千万円に上るとされています。
いろんな旅館がコロナウィルスで倒産しているんですね。
じつは、これらの旅館はコロナウィルスが引き金になっただけで、以前から集客面で課題を抱えていた旅館が圧倒的に多いんです。それは、訪日外国人に向けたインバウンド対策を怠っていたまたは、WEBの集客がうまくいっていないなど、時代に合った経営戦略を取れていなかった旅館が次々と2020年に倒産してしまいました。
旅館経営で失敗するおもな原因
旅館経営は決して簡単なものではなく、失敗する例も多くあります。そもそもの経営計画に問題点がある、社会的な変化に対応できていない、宿泊者にとって魅力的な旅館ではない、インバウンドに対応できていないといった理由が挙げられます。そこで、これから旅館経営を行う際に、失敗しないようにするためにも、どのような点に気をつけるか学びましょう。
①お客さんが来ない(集客の失敗)
旅館経営で失敗する原因として、そもそもお客さんが来ないことが挙げられます。旅館経営に限らず、事業を進めるには売上となるお客さんがいなければなりません。とくに、旅館経営は宿泊者が経営の柱であることから、集客できないことによって、直接経営に大きなダメージを与えます。旅館の地理的な位置、価格設定、ターゲットなどさまざまな要素を改善し、宿泊者が来館するような環境を作りましょう。
②柔軟さがない経営方針
経営方針に柔軟性がないことも、旅館経営で失敗する原因として挙げられます。旅館経営を継続するためには、時代に適したサービスを展開していかなければなりません。柔軟性を持った経営を行い、新しい製品やサービスを進める必要があります。経営に失敗している多くの旅館は、現代の顧客ニーズに合わせられずに、事業を断念しているケースも少なくありません。宿泊者が何を求めているのか、どのようなサービスがトレンドであるかをチェックし、日々成長しましょう。
③外国人に対応できない
3つ目は、訪日外国人への対応です。インバウンドが盛んになるなかで、訪日外国人へのアピールも大切となります。しかし、訪日外国人を集客する方法を間違えてはいけません。ホームページの多言語化、スタッフの語学力といった基本的なことだけでなく、外国文化を尊重しサービスに取り入れることも1つの方法です。売上を安定させ、高い年収を目指すためには訪日外国人の集客をしっかりと行いましょう。インバウンド需要が今後、増え続けるなかで外国人対応力が最重要といっても過言ではありません。
売上に直結するインバウンド対策にはどのようなものがあるかというと、代表的なものは以下の8項目となります。
・トリップアドバイザー、じゃらん、エクスペディアへの掲載
・ホームページの作成と外国語対応
・旅館施設内の多言語対応(イラストの使用等)
・外国語のメール文章をテンプレート化
・エリアマップ・交通機関マップを完備
・翻訳機・アプリを導入
・英語に堪能なスタッフの育成(雇用)
・外国人のお客様を歓迎する気持ち
外国人対応は苦手意識がありますが、やはり最重要なのですね。
外国人観光客は今後、増え続けると予想されているので、旅館経営では外国人客にいかに知ってもらい、足を運んでもらえるかが重要になります。そのためにWEBサイトの制作等、インターネットを活用することが重要になります。
まとめ|旅館経営者の年収はどれくらい?家賃収入で1億円は可能か?
村田さん、今日はどうもありがとうございます。おかげさまで、旅館経営で売り上げをUPする方法が分かってきましたわ。まずは、外国人観光客への対応から取り組んでみます♪
いえいえ!とんでもないです。そうですね!まずはインバウンド対策やホームページ制作等から始めることが売り上げに直結しやすいでしょう^^ これから、旅館経営を始める場合には不動産投資の知識も最低限知っておきたいですね^^
旅館経営は簡単なものではありません。年収が高い業界に見えますが、多くの負債を抱え、事業を断念している例も多くあります。旅館経営で成功するためには、柔軟性の高い経営方針を持つことや、インターネット時代に対応した集客方法を身につける必要があります。また、不動産投資の観点から、将来的にも価値のある旅館作りを行いましょう。
村田さん、本日は詳しく教えて頂いてありがとうございます♪また、旅館コンサルタントの村田さんに相談させて頂いてもいいかしら?
もちろんです^^旅館の経営で分からないことがあればいつでも相談してください。
失敗しない旅館コンサルティングサービスの選び方
経営コンサルティングサービスを行っている会社は多く存在しますが、旅館経営とインバウンドとWEB戦略の面を合わせて提供できる会社はごくわずかです。
そのため、まずは旅館経営専門のコンサルティングサービスを活用することをおすすめします。
一般的な経営コンサルティングでは旅館経営の現状や課題を十分に把握できていないことも多く、コンサルタントも的確なアドバイスが難しくなるためです。
そのため、インバウンド事業や旅館に特化したコンサルタントを選ぶ必要があります。
失敗しないコンサルティングサービスの選び方を紹介致します。
その旅館コンサルタントは信頼できるか?
まず、旅館コンサルタントを選ぶ際は、「そのコンサルティングサービスが信用できるか?」に注意することが大切です。信頼できるコンサルタントである判断は、料金の目安が明確なことや得意とする分野を明示している点があげられます。
旅館コンサルタントを選ぶ5つの見極め方
さらに、旅館コンサルタントを選ぶ際の5つの見極め方を紹介しましょう。
・数字に落とし込んで利益を出せるのか
・インバウンド事業に精通しているか
・旅館経営の経験があるのか
・自身でのビジネスを経験している経営者か
・ WEB戦略に精通しているか
旅館コンサルタントは、Web集客やインバウンド事業に精通していて、根拠のある数値データを用いて明確な改善策を提供できる必要があります。
また、提案だけでなくその改善策の実行までをサポートしてくれるところは少ないため、その点もしっかり見極める必要があります。
上述した通り、これからの旅館経営は、訪日外国人に視野を広げたインバウンド対応のサービスが活路となります。しかし、自社の力だけで適切なインバウンド対応を始めるのは、非常にハードルが高いと言わざるを得ません。そのためインバウンドと旅館経営両方に長けたコンサルティングサービスを活用することが圧倒的な近道となります。
訪日コネクトの強み
では訪日コネクトではどうなのか?という点についても触れたいと思います。
訪日コネクトの具体的な強みを紹介しましょう。
・日本と韓国の二拠点で活動しているため特に穴場となっている訪日韓国人旅行者の対策に強い
・公認会計士でありながらインバウンド事業経営者であるため、利益を出すための具体的な施策を提供できる
・インバウンド対策に成功している企業のノウハウを多数保有している
・公認会計士を複数抱えているため会計士関連のサービスも織り交ぜながら提供可能
訪日コネクトでは、訪日外国人客を増やして経営を軌道に乗せたい旅館オーナーに向けたノウハウを発信しています。外国人観光客の特徴から、インバウンド全体のニーズへの対応など、訪日コネクトは旅館の現状に最適な解決策を提案可能です。
旅館コンサルタントの選び方|まず無料相談会で見極めることが重要
廃業する旅館が後を絶たないなど、旅館業界は大変厳しい状況下にあります。
現状を打開できないままいつも通り経営していたら想定よりもはるかに早く危機的な状況に陥ってしまったなんてケースもたくさん見てきました。
相談は無料で行っております。少しでも気になった方は下記のフォームより相談だけでもしてみませんか?
みなさんのお問い合わせをお待ちしております^^