訪日韓国人-特徴-訪日中国人-比較

韓国人観光客の特徴をわかりやすく中国人観光客の特徴と比較してみた

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村田 明浩

インバウンド × 旅館コンサルタント / 公認会計士株式会社インクロ
世界Big4であるKPMGあずさ監査法人で公認会計士として様々な大手上場企業を担当 ⇨ 20代で株式会社インクロを立ち上げ、代表取締役社長に就任 ⇨ 現在主に日本と韓国に両拠点を持ちインバウンドに強みを持った旅館コンサルタント/公認会計士として活動中。

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アジア圏の特徴の違い(韓国と中国)

訪日コネクト-インバウンド部署責任者

ざーぼんさん、前回に説明してもらった内容で韓国人観光客の割合が多いということはわかったんですが、韓国人観光客の特徴って中国人観光客と比較するとどんな感じなんデスカ?

訪日コネクト-インバウンド専門家-着物

訪日韓国人の数は訪日外国人全体の中で2位なので、確かに1位の訪日中国人との特徴の違いについては気になるところですね!

ちなみに、訪日韓国人の特徴や概要については、以下の記事でも説明している通りですが、訪日中国人と比べてどうかという視点でお話していきましょうか^ ^

訪日韓国人の特徴とは?これから韓国人観光客の対策をされる方に向けて韓国インバウンド専門家がまとめてみた

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オネガイシマス!!

というのも、今会社の方でアジア圏に照準を合わせてアプローチする方針になっているのですが、同じアジア圏と言っても国によって特徴がバラバラで、調べてみてもあまり詳しく違いがわからなくて困っていたところナンデス!

やっぱりインバウンド部署責任者としては、しっかりと各国の違いを把握した上でそれぞれ効果的な取り組みをしていきたいデス!

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そりゃそうですよね!

違いもはっきりわからずに、日本にきてる人数が多いからっていう理由だけでターゲット先を決めてしまったり、どの国に対しても同じ様なアプローチを取るのは、あまりにももったいないです。

でも現状は多くの会社や飲食店、宿泊施設がそのような対応をしてしまっていますね。

では具体的に訪日韓国人と訪日中国人の違いについてみていきましょうか!

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よろしくお願いしマス!

訪日韓国人と訪日中国人の概要・特徴の比較

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いきなり本題に入る前に、まずは韓国と中国の基本的な事項についてみていきましょう!

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助かりマス!

両国の概要は最低限抑えないといけないところですが、意外とわかってない部分もありそうで・・・

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日本のことではなくて、海外の情報についてとなると、いくら基本的なことでも普段から馴染みあるような情報ではないのである程度は仕方ないですね。

ただ、インバウンド部署の責任者としては確実に知っておきたい部分ではありますね。

では早速みていきましょう^ ^

項目 訪日韓国人 訪日中国人
2018年の年間訪日数 7,539,000人 8,380,100人
2019年9月までの訪日数 4,934,233人 7,402,585人
人口(2018年) 5,161万人

(韓国統計庁より)

13億9,538億人

(中国国家統計局より)

言語 韓国語 中国語(北京語)

文字は「簡体字」

人気のシーズン 12月〜2月 6月〜8月
リピーター割合 高い 低い
代表的な長期連休 ✅旧正月(2月初旬)

✅秋夕:9月中旬頃

※冬休みが長く、12月末〜2月初旬まで休み

✅春節(1〜2月頃)

✅国慶節(10月)

(出典:JTB総合研究所)

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こうやって一覧で見れると特徴がわかりやすくてイイね!

韓国と中国とでは人気な時期って結構違いあったりするんですね!

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時期による訪日数の上がり下がりって結構大きくて、冬は韓国人の方が多くて夏は中国人の方が多いという傾向が続いてますね!

年間でみると確かに中国人の方が多いですが、時期によって逆転したりもするので、季節変動の影響が大きい様な業種では、勝負をかける商品・サービスの投入時期と訪日外国人の時期的な特徴をうまくバランスとって戦略を練る必要がありますね!

例えば、訪日韓国人は冬(特に12月〜2月)の訪日数が増加する傾向にあることや韓国でも大勢で一つのお風呂に入る文化に抵抗がないという特徴などから、温泉旅館などは韓国人をターゲットとするのが効果的であると言えますね^ ^

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なるほどですね!うちも予算が膨大に与えられているわけではないので、全部の国に一斉に予算を割くわけには行かないので、その時その時にあった国をある程度選ぶ必要があります。

これはとてもためになったデス!

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ちなみに、ひとつ応用的な方法を言っておくと、あえて国内のお客さんが少ない時期に、その時期に多く日本を訪れる外国人を狙うのもありです。

先ほどの温泉の例で言ってみれば、温泉旅館の稼働率は冬に高くなる傾向にありますが、あえて稼働率の低い夏の稼働率を高めるために、夏に訪日数がマックスになる中国人をターゲットに入れるというのもありですね!

訪日外国人は日本人の連休などの時期と関係なく、いろいろな時期に日本に訪れるので、お店の売上を平準化するための対策としてもとても効果的です^ ^

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確かにそうですね!

そっちの方が、同じ業界内でみた場合、争う相手の数が減るので広告費が安く済むというメリットもありそうデスネ!

日本旅行の検索手段に関する訪日韓国人と訪日中国人との違い

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まず、国によってGoogle・Yahooなど、メインで使ってる検索エンジンが違うと思うんですけど、

韓国と中国との違いについて教えてください!

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わかりました!確かにここらへんは旅前の集客をする上で特に重要となってくる部分ですね!

Google上のHPだけを多言語対応しても、結局ターゲットとしたい国ではGoogleが使われていないなど、

そこに辿りつかなければ意味がないですからね!

しかも、訪日外国人数1位の中国と2位の韓国ではGoogleはほとんど利用されていません。

韓国と中国のメイン検索エンジンは以下の通りです。

韓国人

メイン検索エンジン・SNS等

検索エンジン:Naver(ネイバー)

SNS:Instagram、Facebook、Twitter、KakaoTalk(カカオトーク)

特徴

【Naver】:韓国ではGoogleはほとんど利用されておらず、韓国独自のNaverという検索エンジンが圧倒的シェアを誇っています。Googleとの最も大きな違いは、Naverでは個人のブログが重要視されているという点です。Googleの場合ですと、検索結果の上位は大手企業のページが上位表示されることが多いですが、韓国のNaver上では個人のブログが優先して上位表示されるのが通常です。そのため、訪日韓国人に対するアプローチとしては、基本的には強力な影響力を持ったパワーブロガーにアプローチするのが効果的と言えます。旅行ブロガーと言っても様々なブロガーがいますが、基本的にPVを集めているブロガーにアプローチし、こちらのニーズを伝えつつ、韓国の生の感覚に詳しい現地ブロガーにある程度任せる形の方が、現地に刺さる記事に仕上げてくれやすいため、その辺りのバランスが重要と言えます。

 

【Instagram】:韓国では今ほとんどの人がInstagramをやっているといえるほど、Instagramの利用率が高いです。例えば、日本で一番フォロワー数の多いのが渡辺直美(900万人)で、10位ともなると300万ちょっと位の人数まで下がってしまうのですが、韓国だと、LISA(BLACKPINK)の2600万人で、20位のIU(アイユ)ですら1,000万人を超えています。日本の人口が1億2,000万人に比べ、韓国の人口が5,000万人程度であることを踏まえると、韓国におけるInstagramの利用率はとんでもないくらい高いのがわかります。しかも韓国ではお店を探す時にInstagramのハッシュタグで検索して行くお店を決める傾向があるため、Naverに次いでかなり影響力のある媒体であると言えます。

中国人

メイン検索エンジン・SNS等

検索エンジン:百度(バイドゥ)

SNS:微博(Weibo)、微信(ウィーチャット)、百度贴吧(Baidu Tieba)

特徴

中国では国の政策として、世界的に普及しているGoogleやYahoo、Instagram、Facebook、Twitterの利用を制限していることから、他の国とは違った独自の検索エンジンが普及しています。主なサービスについて以下で説明します。

【百度】:百度は中国最大の検索エンジンで、中国ではテンセントやアリババグループに次ぐ巨大IT企業となっております。中国国内では検索市場の7割程度のシェアを持っており、中国の人口がとてつもないことから、世界的にみてもGoogleに次ぐ巨大検索エンジンとなっています。この百度は検索エンジンだけでなく、独自のSNSも保有しているという特徴があります。

 

【百度贴吧(Baidu Tieba)】:検索すると様々なスレッドが表示され、スレッドごとに色々な内容について話し合っているため、日本でいう2ちゃんねるに似た様なサービスとなっています。

 

【微博(Weibo)】:SINA Corporationが運営するミニブログサイトであり、中国版Twitterと呼ばれています。ただ、Twitterと言っても動画や画像を用いた投稿が多く、TwitterとFacebookの中間的なサービス内容となっています。

 

食事に関する訪日韓国人と訪日中国人との違い

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食事に関してはどんな違いがありますか?

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食事については、基本的に外国人に好まれている日本の料理は似ている部分も多いです。

ですが細かく見ていくと、結構好みが別れていたり注意が必要なところがあります。

以下一覧化していますので、参考にしてください^ ^

※以下の順位は国土交通省の訪日外国人消費動向調査を基にしています。

韓国人

人気の料理

1位:肉料理

2位:寿司

3位:らーめん

韓国では豚は安価で美味しいものが手に入りやすいものの、牛肉に関しては日本と同じクオリティーの物を求めると、かなり高くなってしまいます。

そのため、日本の焼肉は韓国に比べると比較的安価でしかも味もかなり美味しいことから、韓国人の一番好きな日本の食べ物となっています。

また、韓国では新鮮な魚を直接各店舗が仕入れることが難しいことから、韓国よりも日本のお魚の方がとても新鮮です。そのため、お寿司が大人気で2位となっています。

次に3位のらーめんですが、韓国ではらーめんとえばインスタントラーメンであることから、日本のようにラーメンの専門店がほとんどありません。そのため、日本のハイクオリティなラーメンを好む傾向にあります。ただし、韓国では意外と汁物系のものは脂っこいものが少ないため、日本のこってり系ラーメンなどは脂っこく感じる方が多いようで、最も好まれるのはとんこつベースのあっさりめのラーメンとなっています。

キムチなどを一緒に提供してあげると脂っこさを和らげることができることから大変喜ばれます。

その他、お好み焼き、トンカツなどのB級グルメの人気が高いのも特徴的です。

中国人

人気の料理

1位:魚料理

2位:らーめん

3位:肉料理

中国は土地が広大であることから、同じ中国と言っても地域によって全くと言っていいほど文化や食習慣が違うため、詳細にみていく必要があるのですが、

全体的な特徴として以下に記載しておきます。

まず、中国は「医食同源」という思想を持っています。これは、日頃からバランスの取れた健康的な食事をとることで病気を予防・治療しようとする考え方であり、健康に気を遣った食事が好まれます。

また、冷たいものは健康上よくないと考えられていることから、中国の方は普段から冷たい食べ物や冷たい飲み物を好みません。

そのため、基本的に中国の方に人気のある料理は暖かいものが基本にはなります。

また、同じ理由から、食前食後に暖かいお茶を飲むのが好まれているため、飲食店では暖かいお茶の提供を試みるのもいいかもしれませんね^ ^

同伴者に関する訪日韓国人と訪日中国人との違い

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中国の人って家族で大勢できてるイメージがあって、逆に韓国人は少人数の旅行者が多い様に感じマス!

誰と一緒に旅行くる傾向が強いのかについても教えてクダサイ!

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確かに、訪日客の年齢層の違いもあって、誰と日本を訪れるかは国によって結構はっきり別れるところですね!

両国の同行者の傾向としては主に以下となっています!

韓国人

1番多い同行者:友人やカップル

2番目に多い同行者:家族・親族

3番目に多い同行者:一人

特徴:若者の訪日旅行者が多いため、カップルや友人での訪日旅行割合が高くなっている。また、若者のリピーターが多く、隣国であることから他の国に比べ気軽な訪日旅行を楽しむ人が多くなっています。毎月日本に旅行に来る韓国人や、日本全国制覇しましたなんて韓国人旅行者がいるほど気軽な旅行先として好まれている傾向が強いです。

中国人

1番多い同行者:家族・親族

2番目に多い同行者:友人やカップル

特徴:団体旅行の割合は年々下がっているものの、依然としてツアー客が多いのが特徴です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は訪日外国人のうち主要な2つの国について比較しながら、説明をしていきました。

この他にも多くの違いはありますが、まずは上記の内容について抑えておくだけでもインバウンド対策に十分に役立つかと思います。

では今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました^ ^

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日本は今後も訪日外国人客増加に向けて全力で取組むと公表しており、世界人口増加も相まって更に訪日外国人客が増加していくことはほぼ確定的です。
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