インバウンド-アウトバウンド-違い

インバウンドとアウトバウンドの違いについて専門家がまとめてみた

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村田 明浩

インバウンド × 旅館コンサルタント / 公認会計士株式会社インクロ
世界Big4であるKPMGあずさ監査法人で公認会計士として様々な大手上場企業を担当 ⇨ 20代で株式会社インクロを立ち上げ、代表取締役社長に就任 ⇨ 現在主に日本と韓国に両拠点を持ちインバウンドに強みを持った旅館コンサルタント/公認会計士として活動中。

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何が違うの?

ざーぼんさん、観光関連でよく聞くインバウンドとアウトバウンドの違いってなんですか?

なんとなく反対語なんだろうなということはわかってます!(ドヤ顔)

訪日コネクト-インバウンド専門家-着物
おっしゃる通り、両者は反対の意味を持つ言葉ですね!笑
ただ、ビジネスの観点でいうと、インバウンドとアウトバウンドとでは、関係してくる市場や会社も全然違いますし、インバウンドサービスを提供している会社がそのままアウトバウンドサービスも当然に提供できるかと言えば、そんなことはありません(もちろん両方のサービスを提供できる会社も存在します)。
なるほど、よくわかりません!!
また詳しく教えてくれるんですよね?
訪日コネクト-インバウンド専門家-着物
教えないっていう選択肢が見えない聞き方ですね(笑)
もちろん詳しく説明させていただきます!
そもそもインバウンドとアウトバウンドっていう言葉自体も曖昧なので、両者の定義も改めて説明するところから解説してくれると助かります!
訪日コネクト-インバウンド専門家-着物
わかりました!できるだけわかりやすい例を用いながら説明しますね!

インバウンドとアウトバウンドの定義について

インバウンドの定義は?

インバウンド

インバウンドは様々な業界で用いられる用語になっていますが、観光業界において用いられるインバウンドとは、

外国人が日本を訪れる旅行」のことを指し、観光目的の旅行だけではなく、ビジネス上の出張なども含まれます。

詳しくはこちらの記事でも書いているので、こちらをご参照ください。

インバウンドとは?定義や概要について説明してみた

アウトバウンドの定義は?

観光業界において用いられるアウトバウンドとは、「日本から海外に出国する旅行」のことを指し、

こちらも同様に、観光目的の旅行だけでなく、ビジネス上の出張なども含まれます。

 

インバウンドとアウトバウンドの違いについて

先ほど書いた定義にもある通り、インバウンドとアウトバウンドの最も大きな違い

対象となる顧客にあります。

インバウンドの場合:訪日外国人が主な対象となります。
アウトバウンドの場合:海外旅行へといく日本人が主な対象となります。
ビジネスではターゲットが変わると展開するサービスも大きく変わります。
インバウンドの場合は訪日外国人客がターゲットになりますが、この場合にはそもそも対象が外国人であることから、
ターゲットとする国の事情についてしっかりとリサーチする必要があります。
例えば、日本ではGoogleがメインの検索エンジンとして利用されていますが、訪日外国人の大半を占めるアジア圏では
Googleはほとんど利用されておらず、各国の独自のローカル検索エンジンを利用して日本旅行のことを調べます。
そうすると旅行前の外国人に対して広告などのアプローチをする際には、いつも企業がしているようなGoogleを用いた
一般的な広告方法は通用しません。
一方で、アウトバウンドの場合はあくまで対象となるのは日本に住んでいる人たちです。
なので海外旅行に行こうと思った場合はみなさん大体Googleから検索して
海外旅行の計画を立てたり実際に予約したりしますよね?
なので企業側からすると、いつも通りの慣れた方法で広告を出したり、日本語での旅行パッケージの営業などをすればいいわけです。
また、インバウンドとアウトバウンドとでは関係してくる業界もかなり変わってきます
インバウンドの場合ですと、訪日外国人は日本旅行中に、買い物や食事、宿泊、娯楽施設の利用、交通機関の利用など、
日本のありとあらゆる施設を利用するといってもいいくらいで、かなり多くの業界に関係してくることとなります。
一方でアウトバウンドの場合は、海外旅行にいく日本人はあくまで海外で様々な消費を行うわけなので、
基本的には旅行に関連した会社だけが関係してくることとなります。
このように、インバウンドとアウトバウンドは似ているようで、その中身自体は大きく異なっています。

 

インバウンドとアウトバウンドの現状について

かつてはアウトバンドについては大きな盛り上がりを見せていました。

というのも、1964年に日本人の海外旅行が自由化されたことによって、海外に旅行に出かける日本人が急増したからです。

それからも円高の影響などもあり、インバウンドよりもアウトバウンドの方が市場規模が大きい状況にありました。

しかし、2015年に爆買いで一役インバウンドというワードが有名になったように、2015年にインバウンドとアウトバウンドの規模が逆転し、

それ以降もインバウンドの規模は驚異的な勢いで毎年増加し続けています。

国内人口の減少がもはや止められない中、アジア圏の人口自体は大きく増加が続いており、インバウンド政策が

日本の柱となる国策となっている以上、今後もアウトバウンドよりもインバウンドの規模が圧倒する状態は続くことが想定されます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今日はインバウンドとアウトバウンドについて対比させながら説明をしてみました。

みなさんの参考になれれば幸いです^ ^

では今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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