村田 明浩
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飲食店がすべきインバウンド対策の続き
今日は前回の記事【飲食業界はどこも崖っぷち!?飲食業界が抱えている問題と解決策について】の続きになります!
前回の記事はこちら↓
前回は主に飲食業界全体が抱えている問題点と、その解決に直結するインバウンド市場について教えてくれたな!
今日は具体的な解決策について教えてくれるの期待してるで!

インバウンド対策が浸透していない理由
まず、インバウンド対策が浸透していない理由から考えてみましょう。
正直、前回の記事で話した内容を把握していれば、今後飲食店を経営していく上でインバウンド対策をしようと思う経営者は多いかと思います。
ただ、インバウンドサービスを提供しながら思うことなんですが、
インバウンド対策が今後のために重要とわかっているものの対策ができていないという経営者の方がかなり多いです。


経営者の声
①外国人観光客に向けた対策のやり方がわからない。そもそも何をすればいいのかすらもわからない。
②インバウンド対策はやりたいけど、忙しすぎて行動に移せていない。
③外国人客を相手に接客する自信がない。
④今でもある程度利益が出ているからまだインバウンド対策は必要ないかなと思っている。
やばい、全部当てはまりそうやわ…
どうすればいいか教えてくれへんか!

①外国人観光客に向けた対策について、まずは何をどうすることから始めればいいのか?
これからインバウンド対策を始める場合には、まずは以下の3点を揃えるところから始めましょう!
⑴多言語メニュー表の作成
→外国人客側の気持ちになって考えてみれば当然のことですが、
メニュー表が日本語しかないお店だと注文することにかなりハードルを感じほとんどが入店を控えます。
たまに、「英語表記してあるから大丈夫でしょ!」っていう経営者の方がいらっしゃいますが、
訪日外国人の8割以上がアジア圏の方々なので、多くの人は日本と大体似たような英語力です。
なので英語のメニューはあまり理解してもらえないと思っておいた方がいいです。
ましてや料理一つ一つに料理写真がついてなければ、もう外国人客からするとお手上げ状態になってしまいます。
欲張って複数の国に対応すると混乱にもなりかねないため、まずは訪日外国人のうち大多数を占めている
韓国語・中国語と英語を用意していればある程度困ることはありません。
⑵入店を促す外国語ポスターか店前看板の作成
外国人はお店を探す際、「外国人でも歓迎してくれるお店だろうか?」、「外国人でも利用しやすいお店だろうか?」、
「このお店はどんなお店だろうか?」というのを重視してお店を選んでいます。
そのためお店の前を通った外国人に対して、上記3ポイントについて安心感を与えてあげる必要があります。
そこで登場するのが、ポスターやタペストリー、店前看板の存在です。
これらを使って、お店が現地語メニューを備えていて歓迎体制にあることや、目玉商品やお店の魅力を
現地語でうまく伝えることができれば、入店につながりやすくなるでしょう。
⑶店内利用・注意に関する説明書の作成
外国人客にとってもう一つ大きなハードルになっているのが、お店の利用全般の方法についてです。
例えば、入店後勝手に開いてる席に座ってもいいのか?注文する時はどうやって注文すればいいのか?
食べ物を持ち込んでもいいのか?など、日本人にとってはなんとなく雰囲気でわかるため気にしないようなところも
外国人にとっては不安要素になります。
そこで、外国人が利用しやすいお店であることを伝えるための説明や、NG項目を伝えるための注意事項の
張り紙を用意してあげることで、外国人の入店を促すことができます。
もちろん上記は本当にこれからインバウンド対策を始める上での初歩的な項目になりますが、
これだけでも備わっているお店は意外と少ないため、ぜひ試してみてください^ ^
②時間が足らなくてインバウンド対策に時間を割けない時のおすすめの対処法は?
ただでさえ、インバウンド対策はターゲットが外国人であることから、各国の特徴・ニーズを把握することは容易ではありません。
そのため、よっぽど余裕があったり自信がない限りは、全部自分でしようとせず、専門家にある程度任せるのが一番早いです。
昨今のインバウンド市場の驚異的な拡大に伴い、インバウンド対策会社も増えてきていますので、
Googleで調べればある程度、関連する会社はヒットします。
どの会社を選べばいいかがわからない場合には、客として増やしたい国と予算をある程度決めたうえで、
それにあった会社を選んでみましょう。
インバウンド対策は一人でやらないこと。
これが重要です。
③外国人客相手でも簡単に接客できる方法は?
外国人の接客が苦手だというお店は結構あります。
確かに、うまくコミュニケーションが取れないとその分時間もかかるし神経も使いますよね。
でもそれならうまくコミュニケーションを取れるようにしてしまえばいいんです。
例えば、きちんと番号&料理写真付きの現地語メニュー表を用意するだけでも注文時の難易度はぐっと下がりますし、
それに加えて、メニュー記入表も用意してあげれば、日本スタッフはこの記入表を受け取るだけで注文時の接客を終えることができます。
要は工夫次第でいくらでも外国人への接客難易度は下げることができます。
ただ、あまりにも効率面を考えすぎると、冷たいお店という印象を持たれるリスクもありますよね。
お店に合った仕組みを作ることが大切です。
④今利益が出ていて問題なければインバウンド対策をする必要はなし?
今利益が出ていて特にインバウンド対策の需要を感じていないお店も結構存在します。
確かに今お店が順調な中、日本人客に比べてなんとなく難しそうな外国人客に手を広げるのを嫌がる気持ちはわかります。
人口が減少していく中で競争が今よりも激化していったとしても、日本人だけをターゲットにして生き残ることができる
飲食店も当然あるでしょうし、むしろ飲食店の属性によると外国人客を呼び込まない方がうまくいくお店もあることと思います。
そういうお店であって、あえて戦略として日本人客のみをターゲットにするというのは私はありだと思っています。
ただ、人口減少の中で国内市場だけをターゲットにしていると今よりも競争が激しくなっていくのは明白です。
戦略として日本人だけを狙うというのでないのであれば、手遅れにならないように今のうちに対策しておくことをお勧めします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事ではインバウンド対策をしていない飲食店がこれから対策するにあたって
参考となる情報を記載させていただきました。
もちろん上記対策もほんの一部にすぎないですが、インバウンド対策は奥が深く、
またできることも膨大にあるため、まずはこれから訪日外国人客に向けて対策を始められる方に向けた内容とさせていただきました。
参考になれば幸いです。
では今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。